
落語家・桂ひな太郎師匠は今や、実力派の中堅としての地位を固めている。
一旦、入門したら勝手に師匠を変えることが出来ない不文律の有る落語界では、時には不幸な出来事が起きる。師匠の逆鱗に触れたり、反りが合わなかったりすると、最悪は廃業ですが、それでも周囲の師匠達が救いの手を差し伸べる場合が有る。
桂ひな太郎=前名「古今亭志ん上」もその1人。訳あり、師匠の故、古今亭志ん朝の元を去って(※けして師匠とトラブルを起こしての事ではありません。)、しばらく落語界から遠ざかっていたが、将来を嘱望された逸材の才能をかわれ、挫折を糧にして復権する。
ひな太郎さんの独演会は、年1回で、10月17日、東京・内幸町ホールで開かれ、演目は「妾馬(めかうま)」・「三枚起請」の2題でした。特に妾馬の母親が我が子を抱きたいとの願いを八五郎が綿々と聞かせる場面では、湿っぽく演じる人が多い中で、逆に粗野で伝法な職人の風情をクッキリと色付けした手法は、別名「八五郎出世」噺にした方が良かったのでわ?、の声あり。
