
流しの平塚新太郎(68)さんは、戦争のさなかに親とはぐれ、15歳でこの世界に入り、全国津々浦々を流していたが、一時はカラオケの台頭で仕事もグンと減ったが、今またギターの弦に乗せて歌う生の良さが見直され、2年ほどまえから新宿の荒木町を拠点に流しています(3曲千円)。流し歴は50年になります。
ところが、平塚さんは夜の流しの姿からは、想像出来ない2つの顔を持ち。昼は防災商品の開発・販売をしています。
これは、後に奇跡的に、はぐれたお母さんに再開し、現在、ある施設でお世話に成っていますが、痛感するのが、こうした施設には年金だけではとても入れない現実。そこで、「これからは、残りの人生を賭けて、低所得者でも入れる民間の施設を作りたい」との目標を持ち、その施設で入所者は新太郎さんのギター演奏で好きな歌を唄う。その夢の実現の為の資金作りをと、「防災頭巾」の制作に取り組む。きっかけは、北海道奥尻島や阪神淡路大地震などのボランティアに参加の中で身体の不自由な方々が「“トッサに”頭を保護できる 頭巾があれば」との声を見聞し、試行錯誤の上開発(ガスボンベを利用して、ワンタッチで開く)し、特許を取られました。
最近は、施設や、近所の小学校にも納入しています。
※お問い合わせ:丸徳商事(電話/03-3824-9077)。